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成田空港で2021年5月21日、CBRNE テロ対策合同訓練が行われました。訓練は成田空港第2ターミナルビル3階の出発フロアを使って、第1部:爆発物処理対応訓練、第2部:テロ事案対応訓練の2部構成で行われました。その様子を現地で取材したので、下記の動画をぜひご覧ください。

成田国際空港では2018年6月、警察・消防・医療等の専門的知見を有する機関及び主要な空港内事業者(CIQ、警備会社、AOC等)で構成する「成田国際空港 CBRNE テロ対策ワーキンググループ」を設立しました。

※ CBRNE: Chemical(化学)、Biological(生物)、Radiological(放射性物質)、Nuclear(核)、Explosive(爆発物)
※ CIQ: Customs(税関)、Immigration(出入国管理)、Quarantine(検疫所)
※ AOC: Airline Operators’ Committee(航空会社運営協議会)

この組織は、近年、地下鉄や空港などといったソフトターゲット(攻撃が容易な場所・人)を標的としたテロが発生していることを踏まえ、また、東京オリンピック・パラリンピック開催を控え、多数の選手・関係者や観客が利用する成田空港がテロの標的となる可能性があることから、テロ事案の発生を未然に防ぐ、発生した際に事態に対処する機関の連携強化・対処能力の向上を目的に設立されました。このワーキンググループの活動の一環として、この合同訓練が行われました。この合同訓練は2019年6月に続き2回目となります。

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