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2023年5月27日、陸上自衛隊は、静岡県の東富士演習場で、国内最大の実弾射撃訓練「富士総合火力演習」(総火演)を実施しました。令和5年度の富士総合火力演習では、昼間演習と夜間演習の二つが行われました。

昼間演習は前段と後段の二部構成で、前段では情報収集手段および火力について主要装備による行動展示と実弾射撃を実施しました。

狭域用UAV スカイレンジャー

01式軽対戦車誘導弾(01ATM)

79式対舟艇対戦車誘導弾(79ATM)

中距離多目的誘導弾(中多)

手前から120mm迫撃砲(120迫)、81mm迫撃砲(81迫)

手前から99式自走155mm榴弾砲(99HSp)、19式装輪自走155mm榴弾砲(19WHSp)

対戦車ヘリコプター AH-1S(コブラ)

87式自走高射機関砲(87AW)

90式戦車

10式戦車

10式戦車

16式機動戦闘車(MCV)

昼間演習の後段では島嶼部への敵部隊の侵攻に対処する想定で、①陸海空3自衛隊による対艦戦闘及び地上部隊による敵の着上陸侵攻阻止、②水陸両用作戦・空挺作戦による敵撃破のための準備行動、③増援部隊による敵の撃破までの場面を展示しました。 

海上自衛隊 P-1哨戒機

水陸両用車(AAV7)

AAV7から降車して展開する戦闘員

UH-1からリペリング降下する戦闘員

着陸するV-22(オスプレイ)

オスプレイから降機して展開する戦闘員

手前から60mm迫撃砲、87式偵察警戒車、16式機動戦闘車

74式戦車

92式地雷原処理車(MBRS)

92式地雷原処理用ロケット弾

左から74式戦車、89式装甲戦闘車、74式戦車

90式戦車

発煙弾を発射した90式戦車

昼間演習後段の状況終了

夜間演習では、前段で暗視装置を使用した射撃、各種の戦闘照明及び照明下での射撃を実施。後段では即応機動連隊による敵の侵攻阻止というシナリオで、陸上自衛隊の各種職種部隊が協同し陸上戦闘を実施しました。

左からFH70、120迫、81迫の照明弾

赤外線を発するIR照明弾を用いた射撃

機関砲の夜間射撃

16式機動戦闘車の夜間射撃

90式戦車の夜間射撃

90式戦車の夜間射撃

総火演の一般公開は、新型コロナウイルスの影響で2020年度から2022年度まで中止。2023年度以降は、部隊の人的資源を本来の目的である教育訓練に注力するため、一般公開は行わないこととなりました。なお、演習の様子はYouTubeでライブ配信されました。

YouTube: 令和5年度富士総合火力演習
https://www.youtube.com/watch?v=GY2bqfCaSGk

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