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2023年12月12日、JALの最後のボーイング777-200ER型機であるJA703Jが、退役チャーターフライトとして羽田空港を出発し、ロサンゼルスへ向かいました。その様子を取材したので、下記の動画をぜひご覧ください。

このチャーターフライトはJL8132便、羽田発ロサンゼルス行きで、退役機材の売却フェリーフライトに搭乗できる海外ツアーの出発便です。JL8132便の乗客は、ビジネスクラス 10名、エコノミークラス 17名、ツアー添乗員4名の計31名で、JALの運航乗務員 4名、客室乗務員 12名により運航されました。

出発前の羽田空港213番スポットでは、JA703Jの機体撮影と、エンジンカウルへメッセージを書く時間が設けられました。

出発前のJA703J(JL8132便、羽田空港213番スポット)

JL8132便を担当する客室乗務員

777ロゴ入りのヘッドレストカバーがついた、ビジネスクラスのシート

JA703Jのエンジンカウルにメッセージを書く、ツアー客やJALの関係者

JA703Jのエンジンカウルに書かれたメッセージ

JL8132便の運航乗務員

記念写真を撮るJL8132便の運航乗務員、客室乗務員、JALのスタッフ

JL8132便は羽田空港213番スポットを20:30に出発。20:38に離陸しました。

JA703J、JL8132便の出発を見送るJALのスタッフ

滑走路に向かうJA703J

滑走路に向かうJA703J

離陸滑走中のJA703J

羽田空港を離陸したJA703J

その後の機内では、運航乗務員がボーイング777-200ER型機の特徴やコックピット内の業務、当日のフライトの様子などを解説するとのこと。また飛行ルートは、運航乗務員が考案した米国カリフォルニア州の上空を飛行する特別ルートとなっています。航空機の保管先として有名なビクタービルのサザンカリフォルニア・ロジスティックス空港の上空では、ローパス(低空飛行)を実施し、世界中から集まった航空機が整然と砂漠に眠る姿を、上空から見ることができる予定です。

JA703Jは、2003年2月4日に導入された機体です。2023年12月11日までの飛行時間は66,217時間、飛行回数は17,052回、最終運航日は2023年11月12日のJL916便(那覇~羽田)でした。なお、JALのボーイング777-200ERの導入機数は11機で、初号機は2002年7月に導入されました。

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