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陸上自衛隊は2024年5月26日、実弾を用いた最大の火力演習である「富士総合火力演習」を実施しました。この演習は昭和36年に学生教育の一環として開始され、今年で66回目となります。

演習は昼間演習と夜間演習があり、それぞれが前段と後段に分かれています。前段は火器等の性能・効果、後段は諸職種協同による火力戦闘の実態の教育を目的に実施されました。今回の演習の特色としては、(1)見え隠れする標的(ポップアップ的)、(2)UAV(ドローン)や10NW(ネットワーク機能)、(3)隊員目線での臨場感を伝えるため、ウェアラブルカメラを活用、などがありました。演習の内容は、以前と比べて観客向けのデモンストレーション的な要素は減り、より実戦に近い形になったように感じられました。

今回の演習は昨年と同様に一般公開を行わず、昨今の厳しい隊員の募集環境を踏まえ、募集対象者、保護者、学校関係者など約3,000名が招待されました。

<令和6年度演習の人員・装備品>
・演習部隊:約2,100名
・研修学生等:約5,200名
・参加装備品:戦車・機動戦闘車等53両、各種火砲38門、航空機12機

01式軽対戦車誘導弾(01ATM)

120mm迫撃砲RT(102迫)

155mm榴弾砲 FH70

155mm自走榴弾砲(99HSP)

UH-2からリペリング降下する戦闘員

V-22オスプレイから降機する戦闘員

90式戦車

10式戦車

16式機動戦闘車(MCV)

対戦車ヘリコプター AH-1S コブラ

16式機動戦闘車(MCV)

87式自走高射機関砲(87AW)

照明弾(左が120迫、右が81迫)

10式戦車の暗視装置を用いた射撃

MCVの暗視装置を用いた射撃

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